子どものうんち事情(2007年)

いいうんちをすることは、バランスの良い食事や適度な運動をすること。うんちがしたくなったら、我慢をしないことが大切です。また、いいうんちは、スルっと出るので、おしりを何度もトイレットペーパーでふかなくても良いのです。
ここでは、2007年、首都圏の小学校5校で実施したうんち教室に参加してくれた354人の子どもたちのうんち事情を紹介します(未記入日は含めず集計)。

うんちの種類は?

354人の子どもたちは、うんち日記を使って、毎日のうんちを7日間記録しました。うんちの状態は次に示す4つ(「きらきらブリンス」「かちかちブリンス」「どろどろブリンス」「ひょろひょろブリンス」)に分類してもらいました。うんち日記をもとに一週間のうんちデータを集計すると、もっとも多いのが健康抜群の「きらきらブリンス」69%、次に多いのが「かちかちブリンス」16%でした。約7割がいいうんちでしたが、かちかち状態のものが2割近くあることから、少し野菜不足になっているのかもしれませんね(いいうんち研究所 研究員より)。

一週間うんちの種類集計

うんちのいろいろ

げんきな、うんち。
ぼくは、げんきいっぱいのうんち、キラキラブリンスくん。
げんきいっぱいのうんちは、きいろっぽいちゃいろをしているよ。
においもくさくないんだよ!するっとでてくるのがとくちょうだよ。
かたい、うんち。
ぼくは、カチカチブリンスくん。
ちからをいれても、なかなかでてこないよ。
すいぶんがすくなくて、こげちゃいろをしているのがとくちょうだよ。
やわらかい、うんち。
ぼくは、ドロドロブリンスくん。
とてもくさくて、おなかがいたくなるのがとくちょうだよ。
どろどろしていて、トイレにいくのをがまんできないんだ。
ほそながい、うんち。
ぼくは、ヒョロヒョロブリンスくん。
やわらかくて、だしてもおなかがすっきりしないんだ。
とくちょうは、ほそいかたちだよ。

腸内常在菌の第一人者、辨野義己先生からのワンポイントアドバイス

「きらきらプリンスくん」に遭遇している子どもたちが7割というのは驚きです。7割というのは理想の数値です。今、偏った食事を摂っている子どもたちが多い中で、この数字はすばらしい! 今回のアンケート報告ではわらないのですが、女の子のほうが、排便を我慢していたり、恥ずかしいと思っていたり、またストレスを感じている点などから便秘になりやすいという、便秘の低年齢化が進んでいることが報告されています。例えば、O157(腸管出血性大腸菌感染症)のアウトブレイクがあった時も、腸内環境が悪い女児と高齢者の感染率が高いと述べられていました。いい腸内環境維持は病気予防に直結しています。

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うんちの回数は?

1週間のうんち日記データをもとに1日当たりのうんち回数を計算すると、1日1回が約6割、1日2回が約2割、そして1日0回が1割弱程度でした。

1日あたりのうんちの回数

本グラフは、サンプルとなった354人の子どもたちが、記録期間中、1日ごとに 記したうんち回数の割合を示す値です。期間中、常に0回と記録した子どもが9% いる、という意味ではありません。

うんちの頻度としては、毎日でるにこしたことはありませんが、3日に2回ぐらい出るのが理想のようです。たまに1日に2~3回も出るという人がいますが、気持ちよく大量に出ているのであれば問題ないとのことです。また、出方は、いきまずにすとーん、すとーんと出るのがGoodで、色は黄色がかった褐色、重さは200~300gがいいそうです。
以上の内容から考えると、得られたうんちの種類、うんちの回数、いずれもまずまずの結果だと思いますわ。ホっとしました!このうんちリズムを継続できればいいのですが、何歳ぐらいからくずれてしまうのでしょうね?うんち日記を大人でやってみるのも良いかもしれません。ボロボロの結果が出そうで不安ですが・・・(いいうんち研究所 研究員より)。

腸内常在菌の第一人者、辨野義己先生からのワンポイントアドバイス

一日の排便回数が2~3回までは普通の範囲内と思いますが、それ以上を超えると1回の便の量が少なく回数が多い過敏性腸症候群というのも考えられます。この症状の原因はストレスです。子どもたちのストレスとは何でしょうか? 偏食、友達関係、勉強、学校内問題、家庭内問題、遊びなどでしょうか。子どもにストレスがかかると男の子は下痢になり、女の子は便秘になりやすくなるのです。今回の結果は首都圏に住む小学生低学年を対象としました。食習慣や生活習慣が異なる地域で行うと、また違う数字が出るかもしれませんね。また、運動不足の子どもたちの場合、「うんち」事情も違ってくるでしょうね。 車の利用頻度が高い地域では、運動量が少ないために女性の肥満度が都会の女性のそれより高いことが知られています。実は女性の半数は便秘か便秘症であり、その60%は、なんと排便回数が5日に1回と言われています。腸内環境が悪い大人が増えている中で、今回の子どもたちの「うんち」事情はとてもいい数字です。この「うんち日記」は、子どもたちに対して実施されたものですが、むしろ、子どもから母親へのメッセージであり、腸内環境改善はいかに大切さかを示してくれました。

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これからも日本トイレ研究所とネピアは、「うんち」を通じて、子どもたち、大人たちに、健康や環境について考えてもらうきっかけをつくっていきたいと思います。