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防災機能強化のための学校のトイレセミナー

この度、学校トイレの改善に向けた施策と取組みを共有する場になることを目的に、下記内容で防災機能強化のための学校のトイレセミナーを開催いたします。
熊本県教育委員会が実施した、2016年4月の熊本地震に関する「備えられていなかったために困った機能アンケート結果」では、避難所となった学校における施設面での課題として最も多かったのは『トイレ』でした。
「屋外のトイレは高齢者が往復するのに不便」「行列ができる」「和式である」などの問題がありました。トイレが不便であると水分摂取を控えがちになります。熊本地震の災害関連死は直接死の3倍にもなっていることとトイレ問題は無関係ではないと考えています。
また、日常の学校生活においてもトイレ問題は深刻化しています。子どもたちに学校のトイレについて聞いてみると「トイレが汚い」「和式トイレが苦手」「トイレがくさい」などの意見があがります。安心して排泄できるトイレ環境を整えることは、子どもたちの心身の健康を育むうえで不可欠です。都内区市町村の学校トイレの施設整備担当の方、防災担当の方、学校トイレに関わる企業の方々を中心に、学校トイレの改善に関心のある方々にご参加頂ければ幸いです。

イベントレポート

学校トイレの改善に向けた施策と取組みを共有する場になることを目的に、東京都教育庁と連携し、防災機能強化のための学校のトイレセミナーを開催しました。都内自治体の学校施設等担当者49人、企業等17人の計66人の方々に参加いただきました。
今年度から東京都教育庁は「防災機能強化のための公立学校施設トイレ整備支援事業(29年度予算規模 約13億5千万円)」を実施し、2020年までに公立小中学校の洋式化率80%を目指します。本セミナーでは、支援事業の適応範囲や改修事例だけでなく、地域と一緒に取り組む方法や設備改修の方針、工事期間、工事予算、トイレ清掃のことなど、平時と災害時の学校トイレのあり方について情報交換しました。

開催概要

日時
2017 年 5 月 16 日(火)
会場
リロの会議室「田町」会議室H
参加費
無料(定員70名になり次第、締め切らせていただきます)
主催
特定非営利活動法人日本トイレ研究所
対象
都内区市町村の学校トイレの施設整備および防災担当者、学校トイレ関連企業等

プログラム

14:00
【開会趣旨・問題提起】災害時における避難所のトイレ問題
加藤 篤(NPO法人日本トイレ研究所 代表理事)
14:20
【施策説明】防災機能強化のための公立学校施設トイレ整備支援事業について
岩野 恵子(東京都教育庁地域教育支援部義務教育課長)
14:50
【事例1】清潔で明るく、入りやすい学校トイレと防災
三田 一則(豊島区教育委員会教育長)
15:20
休憩
15:30
【事例2】子どもたちが安心できるトイレ環境づくりと防災トイレ訓練の提案
松本 彰人(NPO法人日本トイレ研究所)
15:50
【質疑応答】
進行:加藤 篤(NPO法人日本トイレ研究所 代表理事)
パネリスト:岩野 恵子(東京都教育庁地域教育支援部義務教育課長)
三田 一則(豊島区教育委員会教育長)
松本 彰人(NPO法人日本トイレ研究所)
16:30
閉会