ラボ通信 Vol.02(2009/11/05発行)

NPO法人日本トイレ研究所について

当研究所は、昨年4月より任意団体として活動してまいりましたが、2009年10月7日付で東京都からの認証が下り、特定非営利活動法人(NPO法人)日本トイレ研究所として登記したことをご報告いたします。ご不明な点がありましたら事務局までご連絡頂ければ幸いです。今後もトイレ環境の改善に向けて一層努力してく所存ですので、引き続きご支援のほど、よろしくお願い申し上げます。

2009年11月6日 日本トイレ研究所理事・スタッフ一同

学校トイレバリューアップ事業

この事業は、学校トイレをソフトとハードの両面から同時に改善することで、安心して行けるトイレ環境をつくることを目的とした事業です。ソフト面である意識の改善には、トイレ出前教室を実施し、ハード面の改善には、ローコスト・短期間で明るく楽しいトイレ空間を実現する改修工事を行いました。今回の事業を行った川崎市立旭町小学校においては、2年生(43名)と4年生(48名)が使用する北校舎2階の男子トイレと女子トイレ、それぞれ1か所において実施。土日のわずか2日間でトイレを変身させることができました。この工事は、全改修した場合に比べ、コストを1/3~1/4程度に抑えることができるもので、便器等の器具やパーティションは換えずに、床・壁にフィルムを貼り、古いイメージや臭気を封じ込める手法です。改修後、子どもたちからは、「我慢しないで行けてとてもうれしい」「汚さないようにしたい」などの感想がよせられ、トイレに対する好感度を確実にアップさせることができました。

  • 学校トイレバリューアップ事業

うんち教室の実施

王子ネピア(株)と共同で取り組むうんち教室を実施しました。今回実施したのは、町田市立小山田小学校、中央区立佃島小学校、茅ヶ崎市立今宿小学校、東金市立東小学校、川崎市立下河原小学校の5校でした。うんち教室プログラムの前半は、世界のトイレ事情や食と排泄の関係について、トイレの使い方、トイレットペーパーを節約することがエコに繋がっているという話をします。子どもたちには、普段の生活習慣がよい排泄に結びつくということを真剣な顔で聞いていました。後半のオガクズ粘土を使ったうんちえんぴつ作りでは、自分のうんちの形を一生懸命考え、出来上がる頃にはみんなで自作のえんぴつを見せ合い、満足そうにしていました。うんち教室終了後に、参加者全員にうんち日記を配布し、一週間にわたり朝食と排泄を記録してもらいました。写実的なうんちの絵も多く、しっかり観察している様子がうかがえました。記録をすることで、改めて食と排泄の関係を認識できたようです。先生方や保護者の皆様からは、普段あまり話題にしないことを一緒に学ぶ良い機会だったとの感想をいただきました。子どもたちの排泄に良い影響が与えられたと感じました。

  • うんち教室の実施

トイレナビゲーションin ap bank fes’09

ap bank fesにおいて’06から’09の4年間、Toilet Navigation活動を実施してきました。トイレの混雑解消やトイレをきれいに使ってもらうための仕掛けは、来場者からも継続した活動として認識され、ap bank fesのトイレには欠かせない活動になってきたものと思います。また、トイレへの誘導方法や、メッセージシール、トイレの配置計画などは回を重ねるごとに改善を図ることができているため、今後の大規模野外音楽イベントのトイレ改善プロジェクトとして展開していくことができると考えています。

<実施項目>トイレメッセージシールの掲示、仮設トイレ配置計画の作成、混雑解消のための誘導、サニタリーボックス&清掃用具の設置、トイレ関連案内表示等の作成、子ども優先トイレと補助便座の設置など。これらトイレでのちょっとした工夫を組み合わせることで、イベントの質が向上し、トイレは“気づき”の場所となります。

  • トイレナビゲーションin ap bank fes’09

トイレ向上委員会

第3回(9月)は、「トイレに、愛を。」キャンペーンのアートディレクションをお願している田中偉一郎さん(㈱電通)より‘トイレからデザインを考える’と題し、お話をいただきました。トイレのあれこれを伝えるためのデザインはどうあるべきか。デザインの考え方の基本として「FLOWのデザイン」「STOCKのデザイン」について気を配ることが必要。また、「たたずまい」を工夫することが大切で、同じポスターであっても貼られる場所によって効果が違ってくることや、長く使われ続けるような「stock」と短期間で印象を与えるための「flow」を意識して企画することが重要であるという提案がありました。

  • トイレ向上委員会

今後の予定

11月
「トイレに、愛を。」キャンペーン実施(1日~30日)
「表参道トイレ美術館」(7日~8日)
「第1回トイレに、愛を。フォーラム」(8日)
12月
トイレ向上委員会(予定)

「トイレの日」イベント

11月7日-8日の期間限定で、表参道のトイレが「表参道トイレ美術館」になります。トイレを大切に使おうという気持ちを込めた日本トイレ研究所のスローガン、「トイレに、愛を。」をテーマに、数名の有名アーティストが作品を展示。トイレが、美術館という美しい場所に変わることで、紙を大事に使う、マナーを守る、など、トイレへの意識の変化をうながします。また、11月8日16:00から、表参道・新潟館ネスパスにおいて「第1回トイレに、愛を。フォーラム」を開催します。ご家族、お友達と一緒に、ぜひお越し下さい。