ラボ通信 Vol.09(2011/8/4発行)

『東日本大震災トイレ事情報告会』-現場からのレポートと復旧・復興を考える- (5月25日)

 東日本大震災の被災地トイレ・し尿処理の現況を、多様な地域、テーマ、分野から紹介し、トイレ環境の改善に向けた情報提供と意見交換を行う「東日本大震災トイレ事情報告会」を開催しました。会の冒頭では、谷口博昭(芝浦工業大学大学院教授、前・国土交通省事務次官)より、「今回の災害に対しては価値観、知恵を共有することが必要であり、自立と共生(ともいき)に根差した”他人に感謝する気持”が大事」との発言がありました。
 登壇者からは、「下水道・下水処理施設の被害状況の報告」「避難所でのマンホールトイレの有効性」「物資支援には輸送手段もつけて送ることの必要性」「事前にニーズを把握・予測してマニュアル化しておくことの重要性」などの発言がありました。 
 また、トイレの重要性について、避難所では衛生的なトイレが来るだけで、生活に安心感を与えることや障がい者にとって、トイレは命の一部であるという認識が必要であることなどの面からの話がありました。
 その他、支援物資と利用ニーズのマッチングができていない状況や物資の使い方の間違いなどによって、悪い状態を招いている場面もあったとの報告やニーズは掘り起こすことが重要であり、誰がニーズを掘り起こすのか、どのようにコーディネートするか、複数の団体の協力が大切であるとの報告がありました。

被災地のトイレ事情報告会 (6月20日)

 東日本大震災被災地の状況について、トイレ事情を含めた報告および、意見交換を行いました。
 震災当日の都心における帰宅困難時のトイレ問題、気仙沼市におけるトイレ調査結果、循環型トイレの災害支援としての可能性、 災害ボランティア活動としてのトイレの必要性等の報告がありました。
 また、参加者からも震災時のトイレに関連する体験など、報告がありました。

 
(会場の様子)

Labo勉強会 テーマ「ここちよい空間」 講師:加藤啓太朗氏 (7月11日)

毎月第2月曜日に、特定のテーマを設けてシリーズで実施する勉強会の第1回を行いました。
今回は、建築デザインが専門の加藤啓太朗氏に「ここちよい空間」と題してお話をいただきました。
講義では、公共空間における人の行動に影響を与える傾斜や段差の工夫、私的な心地よさと公共の心地よさの違い、 利用者の信頼につながる場所としてのトイレについて、自宅マンションの改築例も交えて解説がありました。


(勉強会の様子)

ap bank fes ’11 fund for japan トイレナビゲーション (7月15日~18日)

ap bank fesは、音楽プロデューサー小林武史氏、Mr.Childrenの桜井和寿氏が中心となって、 ゲストアーティストとともに、音楽を楽しみつつ環境の大切さを伝える夏フェスです。
今年はFund For Japanとして、収益のすべてが東日本大震災の復興支援に充てられます。
トイレ研究所の参加は今年で6年目になり、混雑解消のためのナビゲーション活動、 きれいに使ってもらえる工夫としてのメッセージステッカーの掲示、トイレブラシやサニタリーボックスの設置などを行いました。
また、今回は、掛川駅構内のトイレにもステッカーを掲示し、フェスの会場の外でも啓発活動を実施しました。
 現場は、20代~30代の会員(約20人)のご協力をいただき、運営しました。


(左上から、活動の様子、集合差や新(16日)、オリジナルサニタリーボックス、仮設トイレ内部)

健康づくりフォーラム展示発表(7月28日)

東京都教育庁が主催する、「平成23年度健康づくりフォーラム」の展示発表ブースにおいて、「トイレ足型ステッカー」や「トイレメッセージステッカー」の展示発表を行いました。
フォーラムには、区市町村や、学校関係者など500名程の参加があり、来場者にPRの場になりました。



(展示会場の様子)

東松島市トイレ清掃支援活動(小林製薬㈱共同実施) (7月30日~31日)

 7月30日(土)~31日(日)の2日間、トイレ研究所のメンバー4名と小林製薬グループの社員の中から希望者54名で、宮城県東松島市の避難所のうち21ヶ所のトイレ掃除を実施しました。小林製薬㈱さんの支援活動の一つにトイレ研究所が協力させていただくかたちで実現しました。今までに経験したことのない被災地でのトイレ掃除にも関わらず、心をこめて隅々まできれいにした後、今まだ不自由な避難所生活をされているにもかかわらず温かいもてなしをしていただいた被災者の方々との交流や、現地のボランティアの感謝の言葉に、大阪から新幹線、そして東京からの夜行バスでの移動の疲れも吹き飛んだようでした。2日目には小林製薬㈱の主催で縁日を開催し、多くの親子連れに参加いただき、笑顔に接することができました。また、同社は東松島市の保育園に移動式のプールもプレゼントしました。



(左から、活動の様子1.2、右、縁日の様子)

トイレ支援を行った公立志津川病院様よりメッセージをいただきました

前略
  ご支援に心から感謝申し上げます。
 お返事が遅れて申し訳ありありません。
 すべてのものが届きました。トイレの周囲がすっきりして
 片付きました。また、トイレもきれいになりプライバシーが保たれ
 臭いもなくなり、清潔になりました。
 改造したトイレの使い心地も良好です。
 本当にありがとうございます。
 とりあえずご報告まで
                        公立志津川病院 看護部 星 愛子



[支援内容] 宮城県南三陸町公立南三陸仮設診療所へ、サニタハウス(㈱総合サービス)、ポータブルトイレ、消臭元スプレー(㈱小林製薬)、ラップポンスイッチ改造+手すりオプション(日本セイフティー㈱)、防雨用電源ケーブル、据え置き型虫よけ剤、便座クリーナーを送らせていただきました。 (小林製薬様からは無償でご提供いただき、総合サービス様と日本セイフティー様からは、特別価格でご提供をいただきました) 

お知らせ

支援金について
皆様から頂きました支援金の一部につきまして、以下のとおりご報告いたします。
金  額 280,030円(支援内容 上記の通り)
アニュアルレポート原稿募集について
トイレ研究所のアニュアルレポート原稿を募集いたします。今回は、東日本大震災に関連した、
トイレ・排泄等をテーマとした原稿を募集いたします。
詳しくは、別紙ご参照ください。
今後の予定
9 月12日(月)18:30~ Labo勉強会(ゲスト:中野美和子先生「ストレスと腸」)
10 月24日(月)19:00~ Labo勉強会(ゲスト:高橋達先生「空間のパッシブデザイン(仮題)」)
                                ※勉強会は先着15名です。
11月12日 (土)トイレに、愛を。フォーラム(予定)