11. 仮設トイレ（ボックス型）

特徴

イベント会場や工事現場、災害避難所などトイレが無い場所、またはトイレが不足する場所に一時的に設置されるボックス型のトイレ。最近は簡易水洗タイプ（1回あたり200ｃｃ程度）が主流となっており、このタイプは室内に臭気の流入を抑えられる機能を持っています。

【留意点】ボックス型のため、保管場所の確保が課題となります。現在の多くは和式タイプで、便器の下部に汚物を溜めるタンク仕様となっています。簡易水洗タイプは洗浄水が必要であり、タンク内にためられた汚物はバキュームカーで適時汲取りが必要となります。

3. マンホールトイレ（上屋）

特徴

マンホールの上に設置するトイレ室のことを指します。パネル型、テント型などがあり、平常時はコンパクトに収納できます。入口の段差を最小限にすることができます。dd>

【留意点】迅速に使用するために、組立方法等を事前に確認することが望ましいです。屋外に設置するため、雨風に強いことやしっかりと固定できることが求められます。プライバシー空間を確保するため、中が透けないことや鍵・照明の設置などの確認が必要で、設置場所を十分に考慮する必要があります。

5. マンホールトイレ（鉄蓋）

特徴

マンホールに設置された鉄蓋のうち、災害時にマンホールトイレとして使用できる鉄蓋のことを指します。単独で使用できる和式型や、洋式便器を固定できる鉄蓋などがあります。

【留意点】迅速に使用するために、マンホール蓋の開閉方法を事前に確認することが望ましいです。鍵の管理、転落防止など、運用方法を徹底することが必要です。

7. 自己処理型トイレ

特徴

し尿処理装置がトイレ自体に備わっており、処理水を放流せずに循環・再利用する方式、オガクズやそば殻等でし尿を処理する方式、乾燥・焼却させて減容化する方式などがあります。

【留意点】処理水の循環やばっ気、撹拌・保温、乾燥等に電力が必要で、汚泥・残渣の引き抜きや機械設備の保守点検など、専門的な維持管理も必要です。

9. 災害対応型便器

特徴

普段は水洗トイレとして使用し、災害時に上下水道が損傷した場合は貯留型（汲取り式）トイレに切り替えることができます。インフラの復旧した場合、汲み取りを待たず元の水洗トイレに切り替えて使うことができます。普段のトイレをそのまま使用するため、災害時における防犯面の安全・安心とプライバシーが守られます。

【留意点】地下貯留槽にし尿を溜める場合、汲取り、もしくはポンプで下水道に移送することが必要で、地下貯留槽の清掃方法や水洗トイレへの復旧方法の確認が必要です。災害時に使用した便槽は、清掃・消毒が必要です。

衛生製品衛生関連製品

特徴

感染予防目的とした製品や、臭気、個人防護具、清掃用品、衛生教育ツールなどがあります。災害用トイレとセットで備えておくものが主になります。