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第4回日本トイレひと大賞

特定非営利活動法人日本トイレ研究所は、第4回「日本トイレひと大賞」の募集をいたします。日本のトイレ環境はここ数十年で飛躍的に改善されましたが、当研究所が実施した『トイレの困りごと
調査』では、障がい者や高齢者、外国人、LGBTを含む方から、2141件もの「困りごと」の声が寄せられ、改善すべきことがまだまだ沢山あることがわかりました。トイレをつくるのも、使うのも、維持するのも、みな「ひと」です。
「日本トイレひと大賞」は、トイレ環境や排泄をとおして社会が抱えている課題に取り組む「ひと」を表彰します。
「ひと」に光をあてることで、トイレ・排泄の改善に取り組む思いを共有し、「トイレ・排泄」に対する意識を高めていくことが「日本トイレひと大賞」のねらいです。

概要および応募用紙

第2回日本トイレひと大賞グランプリ               谷口智海 東京大学理科2類

本年第4回となる「日本トイレひと大賞」は2016年より表彰を行ってまいりました。
受賞された皆様に「日本トイレひと大賞を受賞して」と題してご執筆いただきましたので、ここにご紹介します。


——現在の活動状況をお聞かせください

 大学の勉強のかたわら,様々な災害(地震,水害,火山災害など)におけるトイレ問題の事例研究を主に行っています。日本トイレひと大賞を受賞した高校生のときは発表活動が中心でしたが,現在は災害時のトイレ問題だけではなく,トイレにまつわる文化や歴史,宗教との関係,海外のトイレ事情などを含めてトイレに関する様々なことをインプットすることに重きを置いています。アウトプットとしては身近なトイレのことを本当の意味で身近な存在にできるよう,自分の周囲の人に認知してもらうようにしています。その一環として大学の授業の中でトイレに関する広告やポスターやLGBTにまつわるトイレ問題をテーマにしたプレゼンテーションを行いました。教授だけでなく,ともに学ぶ学生にもトイレを身近に感じてもらう良い機会にできたと思います。


——日本トイレひと大賞を受賞してよかったことや、変化したことについてお聞かせください

 日本トイレひと大賞受賞前から周囲の人に「トイレのひと」のような感じで認識されてはいましたが,グランプリを受賞した後,高校で表彰を受けたり,地元紙(南日本新聞)にとりあげていただいたりしました。それらを通じて,より多くの人にトイレの重要性やトイレ問題について知ってもらう機会が増えたことは良かったことだと思います。また,授賞式を通じて,トイレに向き合う方々と知り合い,お話できたことで,視野が広がりました。また,大学入学後の新しい人間関係の中で,「日本トイレひと大賞グランプリ」というインパクトから,トイレを話題にするきっかけにもなっています。


——今の目標をお聞かせください

 今は広く深く学び,将来を見つめることを大切にしています。職業としてどのように関わるかは決めていませんが,将来はトイレに関わることをしたいと考えており,近い将来として,大学卒業後は,大学院で公衆衛生学を学びたいです。また,高校時代から続けていることではありますが,トイレの重要性を広めていくために,まずは周囲の人からトイレに意識をむけてもらうことは,常に目標としています




プロフィール
鹿児島県立甲南高等学校を卒業し、東京大学に在学中。
高校時代に日本の災害時におけるトイレ問題の課題研究を行い、それに伴う発表活動などで、高校3年次に第2回日本トイレひと大賞グランプリを受賞。以来、トイレに関する様々なことに関心を寄せている。

日本トイレひと大賞へのご応募はこちら

第1回日本トイレひと大賞グランプリ               川嶌美穂 武蔵野市立第四小学校

——現在の活動状況をお聞かせください

 「私の名前はブリリン!トイレヨーデル星から来たの。一緒にうんちの勉強をしましょうね。」
 ブリリンに変身し、毎年小学校1年生を対象に「うんち教室」を実施し早9年。これまでに区部、市部、島しょ部の小学校に勤務し、その時の児童の人数や様子、健康課題に合わせて内容を変えてきました。
2020年には東京オリンピック・パラリンピックが開催されます。東京都教育委員会ではその取組の1つとして、「世界ともだちプロジェクト」という活動を行っています。「世界ともだちプロジェクト」とは、東京2020大会参加予定国や地域について幅広く学び、交流などに発展させる取組です。本校でも6つの国が対象となっています。うんち教室ではそのうちのいくつかの国のトイレ事情について取り上げています。日本のトイレが普通だと思っている子供たち。しかし、国によっては自動で水が流れなかったり、公衆トイレが有料だったり様々です。少しでもトイレを通じて世界の国々に興味を持つきっかけになってくれたらいいな、と思い活動を続けています。


——日本トイレひと大賞を受賞してよかったことや、変化したことについてお聞かせください

やはり、「うんちに詳しい養護教諭」から「日本トイレひと大賞を取ったうんちに詳しい養護教諭」になり、活動に説得力が増したように感じています。今までは自分から1年生の担任の先生に「うんち教室、やってもいいですか」とお願いしていたのが、「今年もうんち教室やってくれますか。楽しみです。」と言われるようになりました。
しかし、子供たちにはうんち教室は「川嶌先生のいとこのトイレヨーデル星から来たブリリン」がやっていることになっているので、あまり公にできないことが残念です(笑)


——今の目標をお聞かせください

 ずばり「トイレから健康の歯車を回す!」ことです。
小学校三年生の保健の授業では、「健康の保持増進のためには、運動・食事・休養及び睡眠をとることが必要」ということを学習します。これは子供たちが小さい頃から言われている「当たり前のこと」「知っていること」でもあります。しかし、実際にそれができているか、となると別問題です。やってみようという思いに至るまでには、「やってみたら、元気が出た。体がスッキリした」という経験が大切です。健康な生活は、まずは何か1つを習慣にすることが必要です。習慣にすることで、健康の歯車がはまっていき、回るようになります。排便はその歯車の1つに当てはまります。今は1年生を対象にしていますが、それを様々な形で全学年にひろげることができたらいいな、と思います。
また「災害時のトイレ」についても取り組んでいきたいと考えています。東日本大震災が起こった時、私は最大震度6弱を記録した千葉県成田市の小学校で勤務していました。すぐに学校が避難所となり、地域の住民が体育館に集まってきました。当然トイレに行く人も多くいます。しかし、成田市は断水となり、トイレが流れなかったのです。すぐにトイレには排泄物が溜まりました。ただでさえ余震が続き混乱した状況で、トイレにも行けないというのは、精神的にも肉体的にも追い詰められていきます。幸いすぐに復旧しましたが、あの時の経験は忘れることができません。低学年ではうんちについて学習しますが、高学年では他教科でもそのことを生かした学習を広げていけたらいいな、と思います。


——ほかに何かあれば自由にお書きください

 トイレや排便は生きていく上で、ずっと付き合っていくものです。少しでもポジティブなイメージになるように、小学校低学年から広めていきたいと思います。今後も子供たちの健康を保持増進するために、恥ずかしがらず保健室でうんちの話ができるように、活動を続けていきます。


プロフィール
東京都公立学校養護教諭。区部、島しょ部、市部など色々な地域での勤務を経験。
「うんちは体からのメッセージ」を合言葉に、排便やトイレの使い方の指導を行ったり、「うんちっち!のうた」をみんなで楽しく踊ったり……。頭と体を動かす「うんち教室」を実施している。

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